第二回 ハーブとの出会い チコリ
Posted on 12月 1, 2011 in:
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チコリの花をご存知ですか?
そう聞くとみなさん
パリパリと食感のいい野菜ですね。どんな花が咲きますか?・・・・と 反対に質問されます。
チコリの花が咲いている風景をみる事の方が少ないようです。
野の花の素朴さもあり、淡いブルーの花が爽やかで凛とした立ち姿
の美しいハーブです。 
ブルーの花は5時間咲くとしぼんでしまう一日花
そのはかなさが美しさを際立てているように思えます。
私がはじめてハーブに惹かれたのは30年ほど前。
知人の家に行った時、庭にチコリの花が群生していました。
花丈があり、私も身長は160センチ以上ありますが、チコリの群生の中に入ると見えなくなる程でした。
淡いブルーの花の群生は霞みがかかっているようで美しく、感動しました。
知人にあの花はなんと言う花ですか?
と尋ねると、チコリの花ですよと言われ
「あの野菜のチコリの花ですか!!」 と驚いたことを思い出します。

黒田ハーブ園の北広島の農場にもチコリの群生があります
チコリとの出会いをもう一度農場で再現し、大切にしたいと考えました。
北海道はもう本格的な冬ですが、チコリは11月初めまで花が咲いていました。
来年是非農場のチコリの群生を見に来てください。きっと感動すると思います。
チコリ
和名 キクニガナ
ヨーロッパ原産のキク科ニガナ属の多年草です。
スカイ・ブルーのタンポポににた花が魅力的で、背の高いハーブです。
花が時間を知っているかのように正確に朝開き、正午にはしぼんでしまうので
花を見る時間は限られてしまいます。
チコリの伝説のひとつに帰らぬ恋人をなきながら待ちわびた少女の化身でその青さは
涙の色。ドイツではこの草ハーブをウェグワート(道端で待ちわびる人)と呼ぶのはこの伝説に由来しています。
チコリの若葉はほんのりとした苦味があり、美味しく、サラダに使います。
花びらも散らすと一寸したレストラン気分も味わえます。冷やしうどんに氷といっしょに散らすのも素敵!!
チコリの根のコーヒーはカフェインを含まない健康飲料。強壮、消化作用にもすぐれ、うれしい飲み物です。
第一回『ハーブのある暮らしのご提案』
ハーブにはその心地よい香り以外にも様々な利用法があります。
ハーブには昔しから暮しとの関わりの歴史があります。
ハーブガーデンの伝統的なデザインとしてイギリスで使われていた庭園様式のノットガーデンは家事と切り離しては考えられないと言われています。
ノット(結び目)を作るヘッジとして植えられたラベンダーやタイム、ローズマリーはもの干しの下にデザインされ、洗濯物を乾かすのに使われ、ハーブの香りが染み込んだ洗濯物はただ香りが良いというだけではなく、その香りに含まれる虫よけ効果で防虫剤の役割にもなっていました。家事と庭とが一体になり暮らしを助けていたのです。
庭のデザインにもそんな楽しみも入れると楽しいかも…!
ここではそんなハーブの魅力や利用法をちょっとだけご紹介します。
自然の力 ハーブティー
ハーブの快い香りは心もからだもリラックスさせてくれます。 ローマンカモミールを使用したカモミールティーは鎮静効果があり、気持ちをリラックスさせてくれます。 オレガノを使用したオレガノティーは抗酸化作用が高く、免疫を高める作用があります。
カモミールのミルクティーをおすすめ!
お湯のかわりにカルシウムを含む牛乳に代えて、牛乳をカップ一杯分の量にフレッシュな花なら3〜4個、牛乳をあたためる際にカモミールの花を入れてカモミールミルクティー。
寝る前にカップから立ち上がる香りとともにリラックスして飲むと最高です。
オレガノでリース
ドライにして花や実がきれいに仕上がるものには、オレガノ、ペニーロイヤルミント、ラベンダーなどがあります。
オレガノは香りも良く、ドライにしても花色が美しいので、生のうちに、花冠を編む要領で作り、円形にして乾かすとオレガノだけで作るリースが出来上がります。
乾燥するとより香りが強くなります。
“幸せ”を象徴するハーブとして結婚する若い二人が頭にこの花冠をのせたと言われています。
ハーブハニー
タイムの花は蜜蜂が好むことで知られています。
16・17世紀イギリスではハーブガーデンに置かれた蜜蜂の巣箱の近くに好んで植えられました。
ハチミツとハーブは絶妙の相性があります。
その相性を最大限活かしたものがハーブハニーです。
【作り方】
材料:ハチミツ、ハーブ(クリーピングタイム)
ハーブの汚れや水気を乾いたふきんでふきとり、ハーブがハチミツにすっかり浸るように入れます。
2、3日して香りがついたらハーブをハチミツから取り出します。
ダイエットにも最適な天然甘味料のハーブハニーを一度お試し下さい。
有機物のスプレーで防除
手軽で安全な病害虫の予防法として有機物を薄めたスプレーがお勧め致します。
牛乳(原液~3倍に薄めます)、酢(200倍以上)、ハーブ液(200~500倍)、水酢液(1000倍以上)などを1~2週間に一回葉面散布します。
ハーブ液を使用する際は、クリーピングタイムやペニーロイヤルミントなど防虫効果のあるハーブを、水を入れた鍋にひと掴み入れ、煮出します。十分に冷めたのを確認し、200~500倍程度に薄め、霧吹などを使用し散布します。
ハーブを楽しみながら、チョッとだけ何かの役に立って自分も健康になっていけたなら… 緑や風をいっぱい受け止められる豊かな心で、次の世代に引き継いでいける環境の事… もう少し考えられたなら。
ハーブの香りが私を元気にしてくれるかも…