2023年春
今年は雪解けがはやく、 4月中旬にはハーブ農園がオープンできそうですお楽しみに
農場はまだ冬眠中。
今年は雪解けがはやく、 4月中旬にはハーブ農園がオープンできそうですお楽しみに
農場はまだ冬眠中。
寒くなりました・・・・・・・12月だもの!!
農場にも雪が降りました まだ積もってはいません!
降ったり融けたりの繰り返しで農場は冬眠です 今年も色々・・沢山ありました 良いこと悪いこと・・・・!! 農場長が救急車で搬送・・・入院 コロナではありません!! 胃からの出血。吐血と下血 ようやく7件目で受け入れ病院が決まり入院 退院したかと思うと再度入院 今年の復帰はできませんでした でも体力も回復しつつあり、 来年は農場で元気に作業ができると思います そんな中今年は農場に沢山のお客様が来てくれました。 ハーブのお話も随分しました。 モデルガーデンのハーブカーペットに寝ころんで写真を撮られた方も! いい出会いもいっぱい!! 来年2月は農場長と大島に行きます。楽しみ!! ハーブな絵・ハーブな苔玉も育てています。 来年デビューで皆さんにお届けできるかも!! ハーブな絵をイーゼルにのせると まさに香の絵・・・除菌にもなります 楽しみにしていてください
三月に入り朝の陽ざしに春を感じることが出来るようになりました
北海道はコロナウイルスの関係で非常事態宣言が出て外出も控えている状態で早く収束しないかな!!のじっと我慢です。そんな時まだまだ景色は雪・・・・・ですが
このほんの少しの陽ざしの温かさには癒されています。
農場・・・・・・・雪がいつもの年より少ないのです。今年は雪解けがはやいかな。春を感じるのは私だけではなくお庭のデザインのお問い合わせも増えてきています。
昔、衛生管理も今日のように熱心に行われていない時
部屋をいい香りにするためにポプリや匂い玉(ポマンダー・柑橘系の果物にクローブなどの殺菌・抗菌作用の高いスパイスを乾燥させ、差し込んで作ったもの)が飾られいい香りを部屋にただよわせていました。
得に消臭効果を期待しているわけではなかったのでは!と言われています。
ヤローイエロー
かって芳香性のハーブや花はもっと大きな役割をもっていました。人々は香の良いハーブや花を定期的に床に撒いていました。それは床に落ちているあらゆるものを吸着し、小さな害虫がはびこるのを防ぎ、上を歩いた時にここち良い香りを立ち上がらせるためでした。中世からルネサンス期にかけてメドゥスイート・マグワート・スイートウットラフ・ローズマリー・ヤロー等。香の良いハーブは多機能カーペットとして重宝されていました。
農民たちは家の床に自ら野生のハーブを撒き、王室には香の良いハーブを集めて城の床に撒き、枯れたら後始末をする。
この作業はストローイングといいます。ストローは(まき散らす)という意味。専門のストリューワーがいました。
ストリューワーが集めるべき草花として香りのよいハーブが20種類程あげられています。
王室ハーブストリューワーという役職も定められ、
大切にされていました。今日まで名誉称号として受け継がれています。
この所の環境を受け入れて生活しなくてはならない中、
私達が出来ることもあるかも知れないと思う内
このハーブの歴史を思い出しました
春の日差しです!
春早く来ないかな!!世の中不安なことが多く
春の柔らかな日差し・力強い植物の息吹花々の色合いの優しさ
とても恋しくなります。
雪が解け始めるとハーブが少しづつ雪の下から顔をだします。
まだ目覚めていないのか香は少ないようです。
クリーピングタイムはまだ紅葉・ペニーロイヤルミントは少し黄色みをおびた緑色。春の色で大好きなローマンカモミールの若草色の優しさ
まだ雪が残っていても力強く雪の下から顔をだします!!
そんな季節ももうすぐ。は~るよこい・こいは~やくこいです。
ハーブは私達のまわりに生えている草の中で、薬効があったり、
殺菌作用があったり、消化を助ける作用にすぐれていたり、なんらかの意味で人間に役に立ってきた香草です。
農場のチャイブ
ハーブは国または地方によって育つ種類も違い、人は身近かに生えている香草を上手に取り入れ、生命の維持に役立て暮らしを豊かにしてきました。北広島の農場に来たドイツの青年は、小さいときに喘息があり、’’ママが食事の時に必ずローズマリーティーを作ってくれて飲んでいました。今元気なのはそのおかげと思っています。ハーブは家では西洋の漢方薬なのです。’’と話していました。
日本でいえば山椒、よもぎ、しそ、せり、笹の葉、庭に沢山あったどくだみ等、料理に香や風味をつけるとともに腐敗を防いだり、消化を助けたり、煎じて家庭薬に使ったものもあります。
ハーブという名前がラテン語に由来する外国語のため、まったく新しい植物という意識の方も沢山いらっしゃいました。30年ほど前にはハーブという名前の植物と思われている方もいて、ハーブが総称ということすら知られていませんでした。
一時ハーブが流行になり、雑誌やテレビで取り上げられましたが、ハーブはおしゃれ!!高級なものという雰囲気が出来上がってしまいました。
釧路管内でハーブの講演をさせていただいた時、代表がご高齢の男性で1ヶ月一度、6ヶ月の講演でしたが一番最初は驚くほど関心がなく、悩みました。次の月は本来は次に進む予定でしたが、お願いをして再度(ハーブとは!!)というお話をすることにしました。
なぜ感心がなかったかというとその男性は‘‘俺は和食なのでそったら洋食なんか食わねぇ!!‘‘
とのことで日本のハーブの話をしたり、最後に行うハーブ料理も
‘‘やっぱり和食だべ~’’
ということでそこで獲れた鮭の香草焼き、ナスタチウムの花寿司、イワシの香草つみれ団子汁を作る事で6ヶ月のハーブ講座をスタートすることになりました。
料理に使う暮らしというより、おしゃれに飲むハーブティーだったりポプリだったりと暮らしというより嗜好品となったことがハーブを使う料理というだけで毛嫌いされたのだとその時思いました。
この数年はようやく本来のハーブの良さを理解していただけた方も多くなり、園芸店でハーブの苗が必ず扱われ、庭にもハーブが普通に植えられるようになりました。
ハーブを育てる人も増えてきて、ハーブを料理に使う人も多くなってきてこんな質問もでるようになりました。’’園芸店でハーブの苗を買って植
えましたが食べられますか?’’
園芸ブームに乗り沢山の種類のハーブが出回っています。今まで料理に使ったことのないハーブが出回り、ハーブと名がつくとすべて食べられると思う人も多くいます。視覚優先に花を観賞しようと、品種改良をした園芸種も多くあり、食用に向かないハーブも少なくありません。
近年パクチがブームとなり、お野菜のように使われるようになりました。アメリカではデザイナーズフーズといわれているアメリカ国立がん研究所作成のデーターでもがん予防になる野菜40種のなかににんにくを筆頭にバジル・ハッカ・オレガノ・タイム・セイジ等色々なハーブが含まれています。
北広島の農場でもパクチを生産しています。昨年は毎週1kgづつ買いに来てくれた女性もいて、パクチの根の素揚げの作り方をお話した
ら‘‘、美味しくてはまっています。‘‘ との事でした。
昔からある伝統的なハーブを日常の料理にどんどん使って貰いたい!!一人でも多くの方がハーブの魅力を知ってハーブと共に暮らしていけたなら!!と心から願っています。
そんな思いで日々スタッフとハーブな絨毯・ハーブなお茶・ハーブな野菜を育てています。
北海道は峠での積雪のニュースや雪虫が飛んでいるのを見た話題が出てくるようになり、秋の終わりを感じる季節になりました。農場も少しづつ冬を迎える準備が始まりました。
今年の農場
五感を刺激するお庭づくりという言葉を耳にするようになりました。現代は多くの刺激や情報が目から入ってきています。視覚優先の時代と言えるのではないでしょうか。だからこそ意識して色々な部分をバランスよく使って刺激を受け取る事も必要であり、それが感性を高めたり心身を活性化します。
ハーブな絨毯を育てる楽しみ
嗅覚
ハーブな絨毯の特徴のひとつに”香り”があります。
これは通常の芝にはない精油を含んだ香りです。
香りは五感のうち嗅覚に働きかけてくるものです。
脳のなかで香りを感じる部分は
前頭葉といって記憶や情動をつかさどる部分です。
嗅覚と前頭葉は近く、そのため香りにより記憶が刺激されます。何かの香りを嗅いだとき忘れていた事が瞬時に思い出した経験がある方も多いのではないでしょうか。
私もある大学の老人介護学の先生の園芸療法のお手伝いをしたことがあります。お二人の女性に園芸療法をしました。
お二人とも重度と中度の認知性を持つ方でした。
先生がミントの葉を持ちお二人に”これはなんの香りでしょうか?”
と訊ねましたが分からなかったので、
”これはミントの香りですよ!!”と伝えました。
すると中度の認知性の方は
”そうですかこれはミントの香りですか。
どこかで嗅いだことがあると思いました”と話しました。
そして重度の方は
”そうですかこれがミントの香りですか子供たちに教えてあげなくては!!”と話しました。
実はこの方は
自分の名前も忘れることがあるほどの重度の方で
以前学校の先生だったそうです
。ミントの香りが刺激となり、瞬時ではありますが
ご自分が教師だったことを思い出したようで、
先生も私も非常に驚いた経験をしました。
香りの刺激は気持ちをリラックスさせたり高揚させたり、
幸せ感をもたらせたりあるいは沈静させたりします。
バラの明るく華やかな香り
ジャスミンやクチナシの甘い香り
ミントやレモングラスの爽やかな香り
タイムやローズマリーのすっきりした落ち着きのある香り
その香りを運んでくれる、季節ごとの風の匂い
アロマセラピーでは、
主として精油の香りが心身に働きかけて来ますが、
ハーブな絨毯を育てることで、
植物の香りを直接感じることができ、同様な効果を得ることが出来ます。
植物の香りはやさしく、
ハーブな絨毯に寝転んだり、触れたりする事により、
ハーブの香りの袋が弾け、より香りがたつことから、
もうひとつの五感”触覚”を同時に働かせることが出来ます
触覚
オレガノ
触覚には嗅覚と違った刺激や楽しみ方があります。
花は見るが中心で触る事は少ないとしても、ハーブの葉には色々な形があります。厚みがありビロードの触感があるラムズイヤー
ふわふわと羽を触っているような触感のローマンカモミール
ローマンカモミール
とがった葉や丸みを帯びた葉。
表面がサラサラ、チクチク、ザラザラ、ギザギザ等表現すると多様な葉の形状があります。
見ているだけでは得られない情報が沢山あります。
眺めるだけではなく、直接ふれて見る事で柔らかく気持ちがいい、
くすぐったいなど、感情にまでも刺激を受けます。
農場に来た方は必ず葉に手を置き
やさしく植物を触り、その後香りを嗅ぎ”
良い匂い”とほっとした表情をします。
ハーブな絨毯は触覚・嗅覚を同時に働かせることが出来ます。
視覚
この所北海道は気温も低く、
クリーピングタイム・ペニーロイヤルミント・オレガノの
ハーブな絨毯の葉色は少しずつ紅葉が始まりました。
ローマンカモミールは少し黄色が入りますがそのままの色。
北海道はこれから長い冬を迎えますが、
春、雪解けが進み、
ローマンカモミールの若草色をみると
雪ノ下でこんなにも力強く育っていると思うと
パワーをもらえるような気持ちになります。
さすが花言葉、逆境に耐える!!です。
ローマンカモミール
ハーブの花は小さく可愛いものが多いのですが
バラやハイビスカス・マローのように艶やかなものもあります。
花が咲く時期は短く、
チコリの花は五時間しか咲かず
美しさの中に儚さを感じたり、
花に対する思いが凝縮されます。
近頃葉の色で植物を楽しみ、
デザインするという認識も広がってきています
葉の形であったり、緑の濃淡であったり、
光沢があったり、斑入りだったり、
新芽から幼葉に
また成葉に変わってくるのを見るのも楽しいものです。
農場のチャイブ
農場が春を迎えたときのチャイブの花の群生もとても可愛く癒されます。
味覚
ハーブは食べられて香りがあって体に役に立つ植物の総称です。
ハーブな絨毯も刈り込みをして
常に風の通りを良くしてください。
とお客様にお話しますが、
管理と考える人が多く、
刈り込みは収穫です。とお話します。
刈り込んだクリーピングタイムで
焼肉のたれを作り置きします。
バーベキューの時に生のまま
ラム肉や豚肉につけて焼くと消化を助ける作用もあり、
胃にもたれず美味しくいただけます。
オレガノはオレガノ酒を作るのもよし、
オレガノを味付けに
キノコの土佐醤油漬けを作ってもとても美味しく、
ご飯のお供に、日本酒のお供になります。
刈り込みをしながらハーブの香りと共に
どんなお料理を作ろうかとと考えるのも
楽しい時間かと思います。
香りに刺激されて食欲が呼び起こされる事もあります。
オレガノ土佐醤油漬け材料
オレガノ土佐醤油漬け
聴覚
ハーブと聴覚を結ぶのは難しいところもありますが、
ハーブは人と人のコミュニケーションになります。
ハーブの料理を家族に食べてもらう。家族の健康を願う心が届きます。
チャイブそうめん
先日スペインからのお客様が、幼いときに風邪引きのとき
ママにタイムとニンニクをいれたスープにパンをつけて食べて
風邪を直してもらったことをいまでも覚えています。
と話していました
。ハーブの絨毯に寝転がると
さまざまな自然界のかもし出す音と出会うことが出来ます。
風の音、虫や鳥の声など。また植物との会話も出来ます。
コミニュケーションは自分の話をするだけではなく
相手の話を聞くことです。
農場でハーブな絨毯を育てるとき、
スタッフはハーブと会話をします。
ヤローイエロー
ハーブは可愛い芽を出してくれます。
芽が出ると”丈夫に育ってね”と手を触れています。
そしてハーブの声なき声を聞こうとします。
水がほしいよね。台風でジメジメして辛いよね
早く天気がよくなって土が乾くといいね。等‥
植物との会話も楽しいものです。
植物との会話は
やさしさや思いやりの心が私たちの心の中で育ちます。
ハーブの絨毯と五感を話題にしてきましたが、
レディースマントル
書いているうちに五感というより
六感かなぁ~と思うようになりました
五感の刺激をうけたときに必ず心に感じるものがあります。
心や気持ちが六感として入ってもいいかなぁ~。
ハーブにはそんな力があります。
近頃雨が多く、畑作業が進みません。
でも
ハーブは元気にすくすく育っています。
今チャイブの花が満開です。
毎日の食卓にメインだったり、飾り花であったりと楽しませてもらっています。
楽しみながらちょっとだけ何かの役に立って
自分も健康になっていけたらいいな。
緑や風をいっぱい受けとめられる豊かな心で
次の世代に引き継いでいける環境のこと
・・・・・・・ここは、そんな思いを叶える場所です。
ハーブとつきあい始めたら、どんな暮らしになるでしょう。
もしかしたら、忘れかけていた大切なものを
土の匂いが思い出させてくれるかも・・・・・・・
そうしてハーブの香りが、あなたを元気づけてくれるかも・・・・・・・
葉っぱや花が、そっとあなたに語りかけています。
”ようこそ、農園へ”
そして・・・・・・・・・・・・
”きっとまた来て!!ハーブの風を受けとめに・・・・・”
札幌はようやく春の装いです
大通り公園ではライラックが咲き、ライラック祭りが開催され沢山の人が訪れています。花壇にはチューリップやパンジーが色とりどりに植栽され、北国の初夏を感じさせてくれています。
花を想像するとき
私は花と共に香りを感じます。滝上町の芝桜、ピンクの花と共に甘い香りが漂います。昨年訪れた新宿御苑の桜・ハウステンボスの運河に一面咲いていたバラ・いつも花風景と共に香りがあります。
ある場所で「匂い、香り」を意識しながら体験する風景を「匂い風景」あるいは「香り風景」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
その方は
風景とよく似た意味合いで用いられる言葉に「風致」があり、「風致」という言葉から「香りの風景」の説明をされています。
「風致」とはおもむき。あじわい。
特に自然のおもむき風趣である(大辞林)
その中の「あじわい」は単に味覚だけではなく 味・香り・舌ざわり・音・冷たさや温かさ・見た目などすべての感覚が統一されて感じるもの。
ある場所の風景を思いおこす時、すべての風景にはその場所・その季節・その瞬間ならではの香りが存在します。香りは私たちが感じる風景の印象に大きく影響しています。
「香り風景」とは「香り」に意識を向けながら風景を五感で「あじわう」ことと その方は説明しています。
私もハーブを通して五感を感じるガーデニングの話をしてきました。
視覚中心の社会から少しづつ五感を呼び戻してはどうでしょうか?
今、緑の空間づくりには、目にみえない「香り」という要素が新しい付加価値としての役割を求められています。
風景を視覚中心に見るだけではなく、そこに感じる「香り」に意識をむけていくことが、風景をより印象的に感じ、心に響くものとなり、心に残る風景になります。
そして、香りに刻まれた五感の記憶はふとしたなにかのきっかけで思い出し、何十年も思い出すことのなかった記憶のドアを開いてくれることもあるでしょう。
小さい時の風景を心のひきだしから出してみると
「香り風景」がそっと訪れてくるかも・・・・・・・!!