北海道は峠での積雪のニュースや雪虫が飛んでいるのを見た話題が出てくるようになり、秋の終わりを感じる季節になりました。農場も少しづつ冬を迎える準備が始まりました。

今年の農場

今年の農場

五感を刺激するお庭づくりという言葉を耳にするようになりました。現代は多くの刺激や情報が目から入ってきています。視覚優先の時代と言えるのではないでしょうか。だからこそ意識して色々な部分をバランスよく使って刺激を受け取る事も必要であり、それが感性を高めたり心身を活性化します。

ハーブな絨毯を育てる楽しみH27_5西武ドームバラ園093

嗅覚

ハーブな絨毯の特徴のひとつに”香り”があります。

これは通常の芝にはない精油を含んだ香りです。

香りは五感のうち嗅覚に働きかけてくるものです。

脳のなかで香りを感じる部分は

前頭葉といって記憶や情動をつかさどる部分です。

嗅覚と前頭葉は近く、そのため香りにより記憶が刺激されます。何かの香りを嗅いだとき忘れていた事が瞬時に思い出した経験がある方も多いのではないでしょうか。

私もある大学の老人介護学の先生の園芸療法のお手伝いをしたことがあります。お二人の女性に園芸療法をしました。

お二人とも重度と中度の認知性を持つ方でした。

先生がミントの葉を持ちお二人に”これはなんの香りでしょうか?”

と訊ねましたが分からなかったので、

”これはミントの香りですよ!!”と伝えました。

すると中度の認知性の方は

”そうですかこれはミントの香りですか。

どこかで嗅いだことがあると思いました”と話しました。

そして重度の方は

”そうですかこれがミントの香りですか子供たちに教えてあげなくては!!”と話しました。

実はこの方は

自分の名前も忘れることがあるほどの重度の方で

以前学校の先生だったそうです

。ミントの香りが刺激となり、瞬時ではありますが

ご自分が教師だったことを思い出したようで、

先生も私も非常に驚いた経験をしました。

香りの刺激は気持ちをリラックスさせたり高揚させたり、

幸せ感をもたらせたりあるいは沈静させたりします。

バラの明るく華やかな香りCIMG0690

ジャスミンやクチナシの甘い香り

ミントやレモングラスの爽やかな香り

タイムやローズマリーのすっきりした落ち着きのある香り

その香りを運んでくれる、季節ごとの風の匂い

アロマセラピーでは、

主として精油の香りが心身に働きかけて来ますが、

ハーブな絨毯を育てることで、

植物の香りを直接感じることができ、同様な効果を得ることが出来ます。

植物の香りはやさしく、

ハーブな絨毯に寝転んだり、触れたりする事により、

ハーブの香りの袋が弾け、より香りがたつことから、

もうひとつの五感”触覚”を同時に働かせることが出来ます

触覚

オレガノ

オレガノ

触覚には嗅覚と違った刺激や楽しみ方があります。

花は見るが中心で触る事は少ないとしても、ハーブの葉には色々な形があります。厚みがありビロードの触感があるラムズイヤー

ふわふわと羽を触っているような触感のローマンカモミール

ローマンカモミール

ローマンカモミール

とがった葉や丸みを帯びた葉。

表面がサラサラ、チクチク、ザラザラ、ギザギザ等表現すると多様な葉の形状があります。

見ているだけでは得られない情報が沢山あります。

眺めるだけではなく、直接ふれて見る事で柔らかく気持ちがいい、

くすぐったいなど、感情にまでも刺激を受けます。

農場に来た方は必ず葉に手を置き

やさしく植物を触り、その後香りを嗅ぎ”

良い匂い”とほっとした表情をします。

ハーブな絨毯は触覚・嗅覚を同時に働かせることが出来ます。

視覚

この所北海道は気温も低く、

クリーピングタイム・ペニーロイヤルミント・オレガノの

ハーブな絨毯の葉色は少しずつ紅葉が始まりました。

ローマンカモミールは少し黄色が入りますがそのままの色。

北海道はこれから長い冬を迎えますが、

春、雪解けが進み、

ローマンカモミールの若草色をみると

雪ノ下でこんなにも力強く育っていると思うと

パワーをもらえるような気持ちになります。

さすが花言葉、逆境に耐える!!です。

ローマンカモミール

ローマンカモミール

ハーブの花は小さく可愛いものが多いのですが

バラやハイビスカス・マローのように艶やかなものもあります。

花が咲く時期は短く、

チコリの花

チコリの花は五時間しか咲かず

美しさの中に儚さを感じたり、

花に対する思いが凝縮されます。

近頃葉の色で植物を楽しみ、

デザインするという認識も広がってきています

葉の形であったり、緑の濃淡であったり、

光沢があったり、斑入りだったり、

新芽から幼葉に

また成葉に変わってくるのを見るのも楽しいものです。

農場のチャイブ

農場のチャイブ

農場が春を迎えたときのチャイブの花の群生もとても可愛く癒されます。

            味覚

ハーブは食べられて香りがあって体に役に立つ植物の総称です。

ハーブな絨毯も刈り込みをして

常に風の通りを良くしてください。

とお客様にお話しますが、

管理と考える人が多く、

刈り込みは収穫です。とお話します。

刈り込んだクリーピングタイムで

焼肉のたれを作り置きします。

バーベキューの時に生のまま

ラム肉や豚肉につけて焼くと消化を助ける作用もあり、

胃にもたれず美味しくいただけます。

オレガノはオレガノ酒を作るのもよし、

オレガノを味付けに

キノコの土佐醤油漬けを作ってもとても美味しく、

ご飯のお供に、日本酒のお供になります。

刈り込みをしながらハーブの香りと共に

どんなお料理を作ろうかとと考えるのも

楽しい時間かと思います。

香りに刺激されて食欲が呼び起こされる事もあります。

オレガノ土佐醤油漬け材料

オレガノ土佐醤油漬け材料

 

オレガノ土佐醤油漬け

     聴覚

ハーブと聴覚を結ぶのは難しいところもありますが、

ハーブは人と人のコミュニケーションになります。

ハーブの料理を家族に食べてもらう。家族の健康を願う心が届きます。

チャイブそうめん

チャイブそうめん

先日スペインからのお客様が、幼いときに風邪引きのとき

ママにタイムとニンニクをいれたスープにパンをつけて食べて

風邪を直してもらったことをいまでも覚えています。

と話していました

。ハーブの絨毯に寝転がると

さまざまな自然界のかもし出す音と出会うことが出来ます。

風の音、虫や鳥の声など。また植物との会話も出来ます。

コミニュケーションは自分の話をするだけではなく

相手の話を聞くことです。

農場でハーブな絨毯を育てるとき、

スタッフはハーブと会話をします。

ヤローイエロー

ヤローイエロー

ハーブは可愛い芽を出してくれます。

芽が出ると”丈夫に育ってね”と手を触れています。

そしてハーブの声なき声を聞こうとします。

水がほしいよね。台風でジメジメして辛いよね

早く天気がよくなって土が乾くといいね。等‥

植物との会話も楽しいものです。

植物との会話は

やさしさや思いやりの心が私たちの心の中で育ちます。

ハーブの絨毯と五感を話題にしてきましたが、

レディースマントル

レディースマントル

書いているうちに五感というより

六感かなぁ~と思うようになりました

五感の刺激をうけたときに必ず心に感じるものがあります。

心や気持ちが六感として入ってもいいかなぁ~。

ハーブにはそんな力があります。